ふと連想するに・・・
これランタナの果実です。もっと熟せば黒くなりますが、今、そういうのがなくって。
他の実が落ちた「あと」が見えておもしろかったので撮ってみました。
ところで、ランタナの実についてウィキペディアにこんな記述があります。
果実は黒い液果で有毒といわれるが、鳥が食べ種子を散布する(種子を噛み砕く可能性の強い哺乳類には有毒だが鳥類には無毒という液果をもつ植物は多い)。
このことは以前に調べて知っていたのですが、ふと、11月の新聞記事を思い出しました。
2009.11.14付朝日新聞夕刊beの「土曜ナントカ学」という記事なのですが、トウガラシの話が載っていました。
なぜ辛いのか――
「トウガラシを辛くしている化合物カプサイシンは、ネズミに食べられるのを防ぐためにある。ネズミなど哺乳(ほにゅう)類は、カプサイシンの辛さを感じるが、鳥はほとんど感じない。その性質を利用し、トウガラシは鳥に実を食べさせ種をまき散らしてもらっている」
私たちも哺乳類の仲間だ。・・・
「世界で最も辛い」トウガラシは「ブット・ジョロキア」というのだそうですが、その実をかじってみたら
ブット・ジョロキアも生えていた。大きさや形はシシトウみたいで、「世界一」にしては地味だ。
実をちょっとかじってみた。周りの部分はそれほど辛くない。だが種を食べてみると「あぁー」……。以下は記述を控えるが、あわてて車に戻って水を飲んだことだけは記しておきたい。
・・・
トウガラシの辛い部分は種ではなく種がついている「胎座」と呼ばれる部分だそうです。
さて、ランタナの実の毒性と、トウガラシの辛さと、話がパラレルになっているのではないか?とふと頭の中で結びついてしまったのです。
鳥は辛さをほとんど感じない、とありますが、ひょっとしてかじらずに丸呑みにしてしまうせいではないのでしょうか。
哺乳類の場合、肉食のものは肉を牙で引き裂いて、ほとんど噛まずに飲み込んでしまいますが、植物食性や雑食性の哺乳類では「すりつぶす歯=臼歯」で噛み、すりつぶしますよね。ヒトも雑食性のサルですから、臼歯があって噛みつぶします。
そのために、鳥と違って、ランタナの実は有毒だし、トウガラシは辛い、ということになっているのではないかなぁ、と思ったわけです。
素人考えですから正しいかどうかは分かりませんが、そんな気がしました。
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