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2009年11月25日 (水)

山羊

2009.11.23付 朝日歌壇より
草刈り機に代わって山羊が草を食むCO2は出ず静かなり:(奥州市)大松澤武哉
 馬場あき子 評:多少ユーモラスに詠んで草食の優しさをにじませる。

草刈り機のエンジンは二酸化炭素を出すけれど、山羊の除草は「自然に優しい」。
のでしょうか?
草食動物は自分の消化酵素で植物の繊維を消化できません。ですから、微生物の力を借りて「発酵」させるのです。酸素の乏しい環境での発酵では、メタンが発生するものが多い。
そのために、草食動物の「げっぷ」がメタン発生源として無視できないことになっているのです。
牧畜の国ニュージーランドでは、国内で排出されるメタンガスの約45%が羊と牛のげっぷから出ているという話もあります。
メタンは二酸化炭素に次ぐ温室効果ガスともいわれていますので、手放しで「地球にやさしい」とはいえないかもしれません。
でもまぁ、草刈り機のエンジンよりはましかなぁ。
わかりません。

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