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2009年11月 5日 (木)

ラグビー場

2009.11.2付 朝日俳壇より
観客の中に亡夫ゐるラグビー場:(東京都)木田治子
 長谷川櫂 評:「亡夫」を「つま」と読ませるのは無理。推敲のしどころ。

「夫」とかいて「つま」と読ませるのは、現代日本語ではもうつらいですよね。おそらく歌や俳句の世界にしか残っていない。

つま【妻・夫】
 ①配偶者の一方である異性。
  (ア)結婚している男女間で、互いに相手を呼ぶ称。男女どちらにもいう。また、第三者からいう場合もある。万葉集4「もののふの八十伴緒ヤソトモノオと出で行きし愛夫ウツクシツマは」。万葉集20「花にほひ照りて立てるは愛ハしき誰が―」
  (イ)転じて現在では、夫婦の一方としての女。 ⇔おっと。[広辞苑第五版]

「亡夫」を「つま」とよませるのは確かにつらい。

そこで、つまらぬ提案をひとつ。
「ひと」という言葉の中に

特別の関係にある人。夫または妻。蜻蛉日記中「―はこなたざまに心寄せて」。「うちの―」[広辞苑第五版]

こういう意味があります。「うちのひと」という言い方はよくしますよね。
で、「亡夫」と漢字で書いておいて、「ひと」と振り仮名を振ってしまうのはどうですか?

観客の中に亡夫(ひと)ゐるラグビー場

きっとラグビーの好きなお連れ合いだったのでしょう。あの寒い競技場へ二人で行った思い出もあるのではないですか?
心に沁みます。

実は私の好きなスポーツというと、自分ができる水泳と、観戦するものとしてはラグビーしかないのです。結婚して間もなくだったなぁ。30年以上も前になりますが、1月15日、秩父宮ラグビー場へ二人でラグビー見に行ったんです。寒かったぁ。その年、東京でただ一回だけ雪が降った日、それがその1月15日だったんですよ~。震えながら観戦して、帰りに喫茶店で熱いコーヒーを飲みましたっけ。
今でも語り草です。あの日一回しか雪降らなかったんだもんなぁ、と。
物好きなことです。

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