ふかふか
2009.11.2付 朝日歌壇より
おばあちゃんのうしろをついてゆく猫の踏むあぜ道の苔ふかふか:(横浜市)原田彩加
佐佐木幸綱 評:現代にもこんなにのどかな道があったのか、と懐かしい気分にさせられる。
ほんわかとあたたかい歌ですね。
都会の人間のせいか、苔ふかふか、というと石や硬いものの上の苔がふかふかしている、と感ぜられて、あぜ道がふかふかというのは、道自体がふかふかの土なんじゃないか、枯れ草や落ち葉が積もってふかふかしているんじゃないか、と余計なことを悩みます。
繰り言は無視して下さい。
夕陽の温もりを感じさせる佳品です。
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