木守
2009.11.2付 朝日俳壇より
小鳥来よ木守の果樹のある庭に:(浜田市)田中静龍
き‐まもり【木守り】
①来年もよく実るようにというまじないで、木に取り残しておく果実。きまぶり。木まぶい。狂、合柿アワセガキ「返せ合わせ柿と、言えども言えども、取り残さるる―の」
②(比喩的に) 最後に残ったもの。[広辞苑第五版]
こ‐もり【木守】
庭園などの樹木の番人。枕草子87「―といふ者の築地のほどに庇さしてゐたるを」[広辞苑第五版]
さて、意味的には「きまもり」だと思うのですが、5・7・5に整えるとすると「こもり」になってしまいますね。
私としては字余りでいいので、その読みを読者に強制するために「木守り」と送り仮名を入れてしまったほうがいいのかな、などと考えてしまいます。無粋な感想ですみません。
◆別件:庭のどこかに最後のカマキリがいるかもしれません。蝶もそろそろみんな店じまいの季節。できれば、鳥さんには我が家の庭には入ってきてほしくないなぁ。鳥がいても追い出しはしませんけれど、早く立ち去って欲しいものだと思ってしまう私です。
木の実なんかはいくら食べてもいいけれど、虫さんは食べないでね。
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