意志
2009.11.2付 朝日歌壇より
百日の赤子に意志の備わりて抱き方下手と泣いて知らせる:(小樽市)吉田理恵
赤ちゃんは自力で生きています。赤ちゃんは自分の意志を持った人間です。
親は、赤ちゃんが育つための環境を整え、食事を作り与えますが、育つのは赤ちゃんの力です。
赤ちゃんは親の所有物でもありません。ひとり意志を持って生きる人間です。
最近このあたりをはきちがえていないかなぁ、と困惑することも多々あります。
昔、泣く子にいら立つ若い親に、おばあちゃんが「泣くのは赤ちゃんの仕事、運動。思いっきり泣かせなさい」と心をほぐしてあげたような、そういう子育て環境が整ったらいいですね。
子育てを終えたあとの「おばあちゃん」というものは、人間と言う生物に独特の宝物なんですのにね。
(じいちゃんはダメ。なんで赤ん坊を泣かせているんだ、と苛立つのは大抵じいちゃん。あれが仕事なんだからいいじゃないですか、となだめるのもおばあちゃん。)
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント