尺取り虫
長さを測っているようにみえるから「尺取り」ですね。
ところで、シャクトリムシはシャクガの幼虫ですが、学名でいうと
チョウ目 Lepidoptera > シャクガ科 Geometridae のガです。
中学校か高校で、幾何学のことを英語で「geometry」というのだということを習いませんでしたか?geometry は geo+metry です。geoは「土地」で、metryは「測る」です。土地の測量を行う、というところから、図形を扱う数学の分野として幾何学の名前になったのですね。
シャクガの学名をみてください。「Geometridae」ですよ。やはり、「測量虫」ということのようですね。
誰が見ても、シャクトリムシ君は体で測量を行っているように見えるのですね。
(尺取りではなく寸取りのほうがサイズ的にはあってますが、そうなると採寸虫になって、洋服屋さんみたいですね。)
ところで、クワエダシャクというシャクガの幼虫は小枝に擬態していて、うっかり農作業の合い間にお茶でも飲もうと持ってきた土瓶を、枝にかけておこうと引っかけると、土瓶が落っこちて割れる、というので「土瓶割」という名前をもらっているようです。
大げさですが、ユーモラスな名前に、昔の人のゆとりが感じられますね。
写真は下のサイトで見てください。
http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/200702/1172565442.html
http://www.jpmoth.org/Geometridae/Ennominae/Phthonandria_atrilineata_atrilineata.html
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