三秒
2009.10.19付 朝日歌壇より
三秒だけ待って下さい履けるのです飛んできて靴を履かせないで:(加古川市)田中喜久子
高野公彦 評:介護してくれる人に訴えているのだろう。頑張って自分で靴を履きたいのだ。
{永田和宏氏も選んでおられます}
この評で正しいと思います、私も。
で、その上で、全然別の物語を読んでみませんか?
おばあちゃんがね、幼い孫とお散歩に行こうとしています。
何でも「じぶんで!」と頑張る孫。手を貸せばすぐ履ける靴がなかなか履けない。一瞬、自分が手を貸そうかと思ったとき、あるいはおかあさんが飛んできて手を貸そうとしたとき、お孫さんの側に意識が入り込む。
おばあちゃん(おかあさん)、まってよ、わたしじぶんではけるんだから。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント