アブラムシ:10月29日追記あり
ここに写っているものが何なのか、私にはいまだによくわかっていません。
10月10日撮影。
サザンカの蕾です。
肉眼では丸いものがたくさんあって、ガの卵かな、などと思ったのです。
写真を撮ってモニターで見ると、何だか違う。
何枚か撮って、部屋に戻ってパソコン画面で見ると、こうなんです。
まん丸いのは、アブラムシの「殻」ですね。
背側、腹端に近い方に「丸い穴」が開いていたり、丸い蓋が乗っていたり。
中身は空っぽのようです。
写真上の方に、生きたアブラムシがいるようです。
これは一体どういう状況なのでしょう?
脱皮ではないと思います。こんなきれいな丸い穴をあけて脱皮するなんて考えられない。
アリが後ろにぼんやり映っていますが、アリが穴を開けたとも考えられない。
翌11日、また行ってみました。
状況は大差ないですね。
今、私に考えられるのは次のようなこと。
アブラムシは、条件の良い時には単為生殖をします。普通の単為生殖では、大きな体のメスが、腹端の肛門から、小さな幼虫を産み出します。卵胎生です。このシーンは見たことがあります。
ですが、今回出会ったのはそれではない。
大きな体のメスが体内で幼虫を育てたのではないでしょうか。
そうして、自分自身は殻を残して死に、体内の幼虫が、死んだ親の体を一定の部位で破って出てきた。
中身が空になった殻は親の体で、そこから出てきた幼虫がアリの世話を受けながら成長している。
そんな解釈をしています。
アブラムシには全く知識がありません。どうか、ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。
私は一体何を見ているのでしょう?
なお、これを書いている19日現在、状況はほとんど同じです。
10月29日:追記
コメントを頂いて、これはアブラムシにアブラバチが寄生し、羽化した後の「殻」であることが分かりました。
新たに記事を書きましたので、そちらもご覧ください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-8d6e-1.html
ここです。
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このアブラムシはマミー(ミイラ)という状態で、アブラバチに寄生されて膨れ、変色してるそうです。
幼虫が孵化して出て行った後が丸い穴になってるんですね。
投稿: 花と虫 | 2009年10月22日 (木) 22時10分
ありがとうございます。疑問が氷解しました。
寄生バチだったのですね。そうなんだぁ。
アゲハの寄生バチについては少し知っていましたが、アブラムシにも寄生バチがいたのですか。すごいことですね。ため息が出ます。
稿を改めて、もう一回、アブラバチの話を書きたいと思います。
ありがとうございました。
投稿: かかし | 2009年10月23日 (金) 13時24分