狸
2009.9.21付 朝日歌壇より
放心の狸と出会ひぬ投函の眞夜の郵便ポストの前に:(枚方市)福永康子
佐佐木幸綱 評:はからずも夜道で見かけた狸。「放心の」が可笑しい。
失礼ながら「見かけた」のではなく、「出会った」のです。だからこそ、狸の方は「しまった、ヒトと出会ってしまったぞ、どうしたものか」と一瞬たじろいだのが「放心」なのです。
猫だってよくやるじゃないですか。一瞬の「放心」。
ところで、この狸、この後どうしたでしょう?
2009.9.21付 朝日俳壇より
子狸と会ふも一会や月の夜:(向日市)松重幹雄
ワープしたらしい。
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