インフルエンザ
2009.10.19付 朝日歌壇より
インフルのウイルス白き塊はニュースの画面に身動(みじろ)ぎもせず:(銚子市)小山年男
佐佐木幸綱 評:情報の中で日々、増大する新型インフルエンザという得体の知れない恐怖。「身動ぎもせず」が不気味さをきわだたせる。
ウイルスというものは細胞と違って「動く」ことはできないのです。たんぱく質の衣を着た遺伝情報なんですから。みじろぎされてはたまりません。
透過型電子顕微鏡写真ですから、基本的に白黒。もし色がついていたら「人間の意志」が介入して強調しようとかしているのですから、そのほうがよほど危険ですよ。
いつだったかなぁ、このウイルスは棒状で、丸く写っているのはその棒の断面だ、というようなニュースを耳にはさんだ記憶がありますが、その後、どうなっちゃったんだろう?
人間は生物です。動物です。基本的に自分の身を守る仕組みを持っています。免疫です。病気にかからなければ免疫はできないのです。ですから、ちゃんと食事をして、十分な睡眠をとって、体の状態を万全にして、新型ウイルスにかかる覚悟を決めて生活しましょう。
そうやって、免疫を獲得しながら生きていくのが「いきもの」たる「ヒト」のあり方です。
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