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2009年10月21日 (水)

もみづ

2009.10.19付 朝日俳壇より
さくらさくらすこしもみづるさくらかな:(国分寺市)小石川波夫
 長谷川櫂 評:「さくらさくら」の歌を変えて、桜紅葉の句にした。「すこしもみづる」がつつましい。

物知らずのかかしは初め、区切り方が分からなくって。
「・・・少しも みづる さくらかな」と読んだのです。「全くみづる」ってどういう意味かと、かなり長く悩みました。
「もみづ」という動詞は俳句の世界では一般的なのですか?

もみ・ず【紅葉づ・黄葉づ】モミヅ
 自上二 
(奈良時代には清音で四段活用。平安時代以後、濁音化し、上二段活用に転じた) 草木の葉が秋の末に、紅または黄に変る。後撰和歌集秋「斯くばかり―・づる色の濃ければや」[広辞苑第五版]

俳句では一字空きは無用なのでしょうが、何かの形で「少し紅葉づる」という読みを、読者に強制というか、知らせる工夫はあり得ませんでしょうか?

さくらさくら すこし もみづる さくらかな

こんな感じで。
素人を相手にしていただかなくって構いませんが。
スミマセン。

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崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

 ブログを書いている本人なんですが、稿を改めるほどでもないかと、コメントに書き込んでおきます。
 「もみづ」と古語を使った割には「少し」が現代語で、一種のズレ感覚を生んでいるなぁ、と思っています。「少し」に対応するもう少し古めの言葉はないか、と考えていたのですが、「いささか」あるいは「いささ」ではいかがでしょうか。

さくらさくらいささもみづるさくらかな

と。

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