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2009年9月 8日 (火)

イノコズチの花

0901sijimi1イノコズチにヤマトシジミがとまっていました。

私はこの時点で、イノコズチの「花」を全く意識していませんでした。

ですから、おや、花でもないのにシジミがとまっている、と思ったのでした。
ところが、です。
0901sijimi2_2
頭のところをパソコン画面上でみると、口を伸ばして「蜜を吸っている」のですね!
私の肉眼のなんと頼りのないことよ。
花が咲いていたんですね。シジミさんに教わりました。

気付いたのが遅かったので、翌日、再度花の写真を撮りに行きました。
0902inokozuti1
確かに咲いています。
オシベが5本。
真ん中に大きな子房のメシベ。
きちんと整った花です。
オシベとオシベの間に何となく「板状」のものがありますが、見えるでしょうか。
0902inokozuti2
仮オシベというのだそうです。

5枚ある緑色のとがったものが花弁ですね。
その外側に苞があるようです。
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/97inokozuti.htm
ここにイノコズチの花の構造が詳しく解説されています。どうぞ。

◆ところで、イノコズチの花は、ヒトの目には緑色で目立たない花です。花というと赤や黄色や紫などの花弁をもつものを思い浮かべます。
でもきっと、昆虫には「蜜があるぞ」というサインを示す、美しい花なのではないでしょうか。
ヒトの色覚は3色性ですが、昆虫の色覚は紫外線を含む4色性のものが多いのです。
花の紫外線写真を見ることがあります。すると、フィルターをかけて、紫外線の強弱についての写真になりますから、なんとなくモノクロームな写真になります。これを見て、紫外線での色覚はモノクロなんだ、とは思わないでください。
昆虫にとっての可視光線の幅が紫外線領域までを含んでいて、その幅広い可視光線領域を4原色で見ているのです。決してモノクロではなく、ヒトの色覚を超えた別世界の色彩を見ているはずです。紫外線領域も色なんです。これだけは、どう研究しても、ヒトに理解はできないのですね。ヒトは「言葉」によって色の名前を唱えて、互いに視覚世界を共有できたような錯覚を持っていますが、決して他者の視覚世界を直接見て共有することはできないのだということを自覚すべきです。
ヒトは「進化の頂点に立つ」のだから視覚も優れていて、3原色による豊かな色覚を持っている、とうぬぼれてはいけません。
おそらく、昆虫が見る世界の方が、色彩豊かなのだろうと思いますよ。

とまぁ、ごたくをならべましたが、要するに。
シジミチョウが、ここに美しい花が咲いているよ、と私に教えてくれた、ということなのです。

http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/uvir/hana_uv.html
花の簡易(安易)デジカメ紫外線写真
というページです。ごらんください。

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