アカトンボ 追記 2つ
もし、お子さんやお孫さんが、(もちろんご自身でも結構ですが)トンボを捕まえたら、左の写真のような実験をしてみてください。
(このポーズを演じてくれているのが、前の記事に登場したトンボさんです。)
・お菓子(プリントか、ゼリーとか)のプラスチック容器、インスタントコーヒーの空き瓶などがいいです。(コップでもいいのですが、捨てるつもりになってください。)
・トンボの翅をつまんで、腹部の先端を水面に少し浸します。
交尾済みのメスで卵が残っている場合、パラパラと産卵してくれます。
(私は50年以上前に、シオカラトンボでやって、産卵してくれて、孵化して、もう大興奮したことを覚えています。)
産卵しないようでしたら、放してやってください。一言、元気でね、とか声をかけてあげて。
・産卵直後の卵は白いのですが、底に落ちた卵の表面はしばらくすると粘着性になって、底に張り付きます。色も褐色になります。
・シオカラトンボの場合、1週間程度で孵化します。
まるでガラス細工のような透明な、小さな小さなヤゴが誕生します。かわいくて、美しくて。もし、学校の実体顕微鏡でも借りられるなら、覗いてみるといいです。肉眼と虫眼鏡でも十分に楽しめますよ。感動します。
ただ、餌を、意図的に供給するのは、なかなか難しいので、ガラス面に緑の藻がついているような水槽に容器ごと沈めてやれば、餌の量とバランスのとれた数のヤゴが成長できます。
・アキアカネの場合、卵の中で途中まで発生が進んで、冬の間は休眠し、春先、水温が上がってくると、孵化します。
この間、容器の水をきちっと維持管理するのは大変ですし、室内で水温が上がってしまうのも問題なので、やはり水槽に沈めたまま屋外に置いて、春を待ちましょう。
東京でしたら、3月の終わりから4月の初めころ、目を凝らして水槽を観察するとヤゴが孵化して泳ぐ姿が見られるでしょう。
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トンボを捕まえたのが8月2日。
翌、3日。
外へ出てふと空を見上げたら。
トンボの群舞。
肉眼でもカメラでも、空を背景にしていますので、黒いシルエットしかわかりません。昨日捕まえたアカトンボの仲間かどうかもわかりませんが、この時期にこれだけの集団で舞うトンボを見るのは初めてです。どこかで成熟して、秋には帰ってくるのでしょうか。
秋、私が私的に「トンボの集会」と詠んでいる出来事が起こります。
空気の澄んだ気持のよい日、アカトンボたちが、集団で舞うのですね。
今年は、夏への旅立ちが見られましたから、秋の集会も楽しみにしています。
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