カマキリの眼
カマキリを離す前の記念撮影のとき、思いっきり近づいて撮った写真が何枚かあります。
これを見てください。
複眼の中に黒い点がありますね。
「偽瞳孔」といいます。複眼をつくる個眼のうち、こちらを向いている個眼には、入って行った光が戻ってきませんから黒く見えるのです。カマキリの偽瞳孔はとてもくっきり目立ちます。まるで、こちらを見つめているような感じにさせられます。どちらから見ても、みている人の方向に黒い点が見えるということになります。
さて、触覚の付け根のところに単眼が三つ見えますね。
今回、この単眼を眺めていて、アレッと思いました。
顔の表面からドーム状に盛り上がっていて、特に方向性のない単眼が多いと感じていましたが、カマキリの単眼は違うようですね。
明らかに、顔の前方、右方向、左方向と三方を向いていますね。
このカマキリでも同じです。
光の向き、あるいは影の向きがわかって、餌を捕獲する行動に資するのではないでしょうか。
そんな気がしました。
確実に方向性のある単眼ですね。
この写真では複眼を作る個眼の配列も少し反射光で見えています。
複眼では両眼視差を利用した立体視ができるし、単眼には方向性があるし、狩人としてのカマキリの能力はすごいですね。(ベタボレ)
いっぱいお目にかけました。カマキリが苦手な方には申し訳ないことでした。ご容赦を。
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