アカトンボの複眼
ナツアカネかアキアカネかよくわかっていないのですが、捕まえました。
で、今回は複眼の接写に挑戦。
1万を超える個数の単眼で構成される複眼です。ヤンマでは3万という話もあります。
写真では見事に六角形の個眼が写せました。
◆ところで、最近読んだ「動物の多様な生き方」シリーズの2巻「動物の生き残り術」からちょっと引用します。
ハンミョウ成虫は地上を徘徊しながら餌を探す。・・・ハンミョウ成虫の追跡行動は走行と休止を繰り返して行われる。走行中には、走行開始直前の餌位置に向かって体を回転させる。・・・そのため、ときどき立ち止まって餌の位置を確認すると考えられている。・・・ハンミョウ成虫の追跡は、その時々で餌の方向へ向きを変えて、とにかく走る、という点でシンプルな戦略である。これをトラッキングという。
ハンミョウより比較的高度な戦略をとるのがトンボだ。トンボは飛びながらほかの昆虫を追跡してとらえるが、ただやみくもに追いかけるわけではない。餌の飛ぶ方向を考慮に入れ、その予想される飛行経路を途中で横切る形で餌に追いつく。これをインターセプトという。・・・
自分の頭の向きを外界に対してつねに一定に保ち、さらに眼に映る餌の位置を一定に保つことでインターセプトするようだ。・・・
そういうわけです。
ハンミョウ・タイプの追跡をすると追跡曲線という曲線が描けます。
http://www.takayaiwamoto.com/Pursuit_Curves/ja_Pursuit_Curves.html
このHPから「4.直線上で追走する場合」へ入っていただくと、この曲線が見られます。
トンボ・タイプの追跡の一番単純な場合で、餌が直線上を一定の速さで飛んでいるときにトンボはどう飛べばいいかというと、下の図のようになります。
黒い点が餌、赤い点がトンボと見てください。
無駄なく餌に接近してゆけるのです。
すぐれてますねぇ。
読書報告を兼ねて。
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