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2009年8月17日 (月)

オニグモ

0808onigumo18月8日、夕方6時頃。
妻が、クモがセミを捕まえている!というのでカメラを持って飛びだしました。

玄関ドアを開けると、オニグモの巣にミンミンゼミがかかったのですね。
オニグモが糸で巻いているところでした。
玄関先の蜘蛛の巣を放置しておくところが「我が家」らしいところで、普通なら嫌って巣を払ってしまうのでしょうね。
0808onigumo2 獲物はミンミンゼミのオスです。オスは移動性が大きい。
玄関灯の前にオニグモは巣を張っているのです。光に引き寄せられてやってくる昆虫を捕まえているのです。
セミはもう、脚を縮めています。多分もう死んでいます。
クモはセミの腹部にくっついています。おそらく消化液を注入して、吸い始めていると思います。
円網のうち、放射状の糸を縦糸(ねばりつきません)といいますが、これは30%~50%ほど引き延ばされると切れますが、破断強度は非常に大きな糸です。
それに対して、丸く張られた横糸(ねばりつきます)は、破断強度は縦糸より一ケタも小さな弱い糸ですが、伸びは約150~190%と、2倍近く引き伸ばされても切れないのです。
 巣の骨格を支える縦糸は丈夫で、横糸はしなやかなのですね。
そのしなやかさで、ミンミンゼミのような大物が飛んできて網に突っ込んだときでも、その運動エネルギーを吸収し、暴れる獲物を疲れさせるのです。
0809onigumo3
翌、9日、朝8時過ぎ。
見に行くと、獲物だったミンミンゼミは網から切り離されて落ちていました。
大声を出すための共鳴板が見えます。
クモが栄養を吸収した残りでも、アリにとってはごちそうなのでしょう、アリがいっぱいたかっています。
0809onigumo4
巣に空いた穴!
これがミンミンゼミとオニグモの格闘の名残です。
0809onigumo5
クモ本体は、というと、少し離れたところに、こうやって体を縮めてじっとしています。日中はこのまま。
夕方になると、網の補修作業を始めます。そうして、夜の獲物を待つわけです。
すごいものを見ました。夫婦して、生と死の濃密な時間を過ごしています。きっと珍しいでしょうね、二人でこういうものを観察しているなんてね。

◆参考書:大﨑茂芳さんという方が、クモの糸について非常に詳しく研究なさっていて、クモの糸に人がぶら下がる実験などもなさっています。この方の著書を3冊ご紹介します。いずれも、まだ入手可能ですので、興味のある方は探してみてください。

「クモの糸のミステリー」中公新書 1549、2000年8月25日発行
「クモはなぜ糸から落ちないのか」PHP新書 292、2004年3月30日発行
「クモの糸の秘密」岩波ジュニア新書 595、2008年5月20日発行

3番目がクモの糸に人がぶら下がる話です。

クモの糸の強度、伸びについての知識は1番目の本を参考にしました。

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