扇子
2009.6.29付 朝日俳壇より
扇子の手とまり心の動きをり:(小樽市)森井脩策
長谷川櫂 評:何か考えごとをしているのか扇子が止まった。考えごとに夢中でその人自身もそれに気づいていない。
まったくその通りなんですが。
日常の動作かな。
私は、たまにテレビで見かける将棋の対局が頭にイメージとして浮かびました。
将棋や碁のプロの頭の中ってどうなっているんだろう?対局のすべてが再現出来たり、ず~っと先まで手や様子を読んだり、すごいですよね。
そのときに、扇子をもった手が動いたり止まったり、あれを思い浮かべました。
でも、日常でも、何気なく扇子を使いながらぼんやりしていて、ふと手が止まるときってありますね。
自分自身のことでもいいし、相手の心の動きがを扇子の動きに現れていると読んでもいいし。
動作で心を読む、これって結構大事なコミュニケーションだと思います。
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