弱音はかぬ児
2009.7.20付 朝日歌壇より
叱られても弱音はかぬ児夕焼けにまだ立っている誰も呼ぶなよ:(岐阜県)棚橋久子
きっとこの子、歯を食いしばってますよ。うっすら涙がにじんでいるかもしれない。
意地を貫いている。くやしかったり、さびしかったり。
もう泣きそうなんだけれど、頑張っているんです。背中がそう言っているんです。
もし、誰かが声をかけたら、この危うい均衡が、一瞬で崩れる。
この子の意地をうまく通してあげようじゃないか、とおっしゃっている。
そのとき、この子は一段、大人になる。
かならず。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント