数式が歪んで
2009.6.29付 朝日歌壇より
後ろから笑い声して黒板の数式が歪んでいるを知る:(奈良市)杉田菜穂
佐佐木幸綱 評:数学の教師の歌。教室のざわめき、空気がビビッドに伝わってくる。
永田和宏 評:新米教師だろうか教育実習だろうか。先生も生徒も明るく弾んでいる。
生徒に好かれています。
教師として、若い、ということは圧倒的な力です。生徒は若い先生のエネルギーが大好きです。
年齢を重ねると、授業は「うまく」なりますが、確実に衰えます。若い人にはかなわない。
ですからね、10年ごとに研修を受けて免許を更新しても、さして効果はないんですよ。
知識やテクニックじゃないんです。教育ってやつは。やっぱりエネルギーなんです。
年齢を重ねても輝き続ける人っているんです。そういう人を大切にしなくっちゃぁ。
センセイ、黒板の式、まがってるよ~
あはは、この数式の美しさが分からないか未熟者め、この歪み具合が何とも言えないだろ。この美が分かるようになったら、五段階評価の「6」あげるよ。
あ、おれ、6欲しい!ちょうだい、ちょうだい!
こういう会話ができるようになると、授業は楽しくてなりませんよ。
◆ところで、佐佐木氏は「数学の教師」といい、永田氏は「新米教師だろうか教育実習だろうか」といっています。
2009/03/02
「院生の勉強部屋」と呼んでいる部屋の机と椅子と寝袋
今年3月の時点で、「院生」だったのでしょう。
しかも、こういう状況は「実験」を伴う理系の大学院じゃないでしょうか。
別の情報から
今年1月の時点で博士課程3年ということも存じ上げています。
金魚にもある溜息のやうなもの
ということは、3月末で博士課程を修了して、就職なさったのではないかと想像します。
教員免許は数学、理科などをとられたのでしょうか。
授業はライブ。それぞれの授業は一生に一回のもの。
授業を「創る」ことは、喜びです。
生徒とともに成長していく先生になられますよう。
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