協力隊
2009.7.13付 朝日歌壇より
アフリカのマラウイといふ国目指し協力隊の息子家出づ:(柳井市)沖原光彦
佐々木幸綱 評:マラウイ共和国は、アフリカ南東部にある北海道と九州をあわせたくらいの面積の国。
マラウイがどんな国かは調べれば分かります。評の形で説明することに強い必然性を感じません。
それよりも、遠い治安状況もわからぬ国へ、理想に燃えて協力隊の一員として向かおうとする息子に、逞しさと、まばゆさを覚えながらも、不安も消し去れない、そういうポイントを評として伺いたかった。
昔は、旅に出る、ということは命がけのことでした。ですから安全を祈って陰膳を据えたりしたのでしょう。今の日本での「旅」にそういうイメージはもうありませんが、協力隊となると、やはり送る側にも旅立つ側にも覚悟が要る。つらいものでしたでしょうね。
息子さんお父さん、ご立派です。
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