三巡り
2009.7.20付 朝日歌壇より
飛び入りて四角な居間を三巡りし二羽のつばめは糞をして去る:(四万十市)島村宣暢
これ、四、三、二と、数の遊びが入っているんですね。 では、蛇足。「一件」落着。
そういうお部屋で暮らしておられますか。いいですね。あこがれます。都会の片隅では常に窓を閉め、音を遮り、悪意の入り込む隙をつくらないことが必要で、ツバメは飛び込んできてくれません。
「糞をして」というところが生々しいですね。文鳥を飼ったことがあって、楽しかったのですが、所構わず糞をするのがチトやっかいでした。鳥にはトイレのしつけはできませんので。
飛ぶために、常に体を軽く保つために、いつでも排泄できる、というのが彼らの特徴です。
余談:妻と一緒に車で細い道をとろとろ走っていたら、カラスが一羽、上・前の方から降下してきて、私の車の上をかすめて、糞をして上空へ。
「あいつさぁ、飛びながら糞をしたときに真下に落ちるとは絶対思ってないね。放物線を描いて糞が飛び、前方に落ちることを知っているね。爆撃の仕方を熟知してると思うな」
「そりゃカラスだもの、知ってるわよ」
という会話を交わしたのでした。
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