水替え
2009.6.29付 朝日俳壇より
水替へし金魚しばらく虚ろなる:(東京都)鈴木ひさお
大串章 評:「虚ろなる」が言い得て妙。水を替えられた金魚が、しばらく呆然と(?)浮かんでいるのだ。
ひょっとして、酸素不足の水に入れちゃったとかはないでしょうね。
水道水を直接使ってはいけない、というのは知られていると思いますが、じゃあ、井戸水ならいいか、といいうと必ずしもそうではありません。
地下の状況によるのですが、井戸水なら消毒用の塩素はないでしょうが、酸素不足ということはあり得るんです。ですから、汲み置いて、酸素が十分に溶け込んだ水に入れてやってくださいね。
金魚玉、というような水面の狭い容器はできるだけ避けてください。酸素が溶け込む面積が狭いのですぐ酸素不足になって、金魚が水面で口パクを始めてしまいます。
壁面が緑色になって中が見えないほどになったら別ですが、あんまり清潔すぎる環境というのは生き物にとっては良い環境とはいえません。適当に、汚れていた方が良いのです。コケは酸素も作ってくれるし。
きれいすぎたら息苦しい。
そんなもんです。
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