泥んこの靴
2009.7.6付 朝日歌壇より
泥んこの靴つぎつぎと洗ひをりああわたくしは男の子らの母:(鹿嶋市)榎本麻央
私の場合、物ごころつくころにはもう障害者だったので、母はよく言いました。おまえが家にこもりっきりになったりしないで、外で暴れてズボンは汚す、破ってくるのがうれしいよ、と。
まぁ、幼い私ですから、母親が喜ぶというので、本気になって暴れまわって泥んこになっておりました。
泥んこの靴、泥んこのズボン、ズボンに破れ、肌にはひっかき傷などというのが、本当は子育ての醍醐味なのでしょう。
子が、家の中にこもって、日にも当たらず生っ白くて、服を汚しもしない、というのは異常なことなのです。
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