雷涼し
2009.7.20付 朝日俳壇より
雷涼し雨は俄かに大粒に:(横浜市)橋本青草
またまた、味もそっけもないことを。
涼しくなるのは雨の最中から後にかけて。ぐんぐん気温が下がります。
雷が聞こえ始め、バシバシと大粒の雨が降り始める時、おそらく最初に感じるのは「におい」。
蒸し暑さが極限に達し、草いきれがたちこめ、生きるものたちの「におい」が籠る中に、「水のにおい」が強烈に立ち上がってくる。
「水のにおい」というものは、理科的にはないんでしょうが、雨の独特のにおいってありますね。思わず深呼吸したくなるにおい。直後には、雨よけに走らなければならない激しい雨。
そんな「におい」のことを、句を読みながら思っていました。
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