孤独死
2009.7.27付 朝日歌壇より
水無月の日誌に書きし孤独死の人を悲しむ吾が身も老いて:(八戸市)山村陽一
高野公彦 評:死は悲しい、まして孤独死は――。そして自分も死へ近づいてゆく寂しさ。
鈍感な人なんですね、私って。死は悲しい、と必ずしも思っていない。非業の死は悲しいけれど、順なる死は祝福されるべきことだと思っています。
孤独死が悲しいとも思っていません。どうせ死ぬのは一人で。誰にも知られず一人静かにこの世から消え去るれるのならば、それはむしろ幸福なことだ、望ましい死に方だ、と考えるものです。
生きてるんですから死にます。
死ぬんですからちゃんと死にたい、それだけです。
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