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2009年7月15日 (水)

蟻地獄

2009.7.13付 朝日俳壇より
一粒の砂の轟音蟻地獄:(調布市)中村さとる

動物の多様な生き方(2)「動物の生き残り術」から、引用。

アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫で、砂上にすり鉢状の巣穴を作り、その底に隠れて餌を待ち伏せする。巣穴の斜面の角度は37度ぐらいで、砂が流れ落ちないでとどまるギリギリの角度になっている。もう少し詳しく説明しよう。たとえば砂を入れた瓶をゆっくり傾けていくと、始めは砂が動かないのに、ある角度で突然砂が一気に流れ出す。その時の角度を安息角(休止角)とよぶ。安息角の値は砂粒の大きさや湿度などの影響を受けて変化するものの、アリジゴクのワナはつねに安息角で保たれている。そのため、餌が一度巣穴の中にはいると、均衡が崩れて砂が崩れる。このことが餌の脱出をむずかしくし、巣穴はワナとして機能する。さらにアリジゴクは餌の方向へ砂を投げかけて脱出を阻止しようとさえする。このときアリジゴクは、ワナの中で餌がもがく振動を検出して、餌の方向を知るらしい。

ギリギリのところに、蟻が踏み込むと、落石というか土砂崩れというかが起きるんですね。アリジゴクにとっては轟音が響いているのかもしれませんね。ものすごい瞬間を切り取って拡大して見せて下さいました。みごとな俳句です。

余談:アリジゴクは幼虫時代の3年間ウンチをしないそうです。ウスバカゲロウに羽化するときにまとめて排出するのだそうです。不思議な生態ですね。

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