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2009年7月17日 (金)

オニユリ

0711oniyuri駅前のお店の前。

オニユリが咲いていました。

花を見ていて思い出したのですが、6月にユリのきつすぎる香りを減らす技術が開発された、という話題がニュースをにぎわせていました。


強すぎるユリの香り、酵素で8分の1 花き研が新技術(2009年6月29日 朝日新聞)
 花は豪華だが香りが強すぎて敬遠されがちなユリのにおいを抑える技術を、独立行政法人・花き研究所(茨城県つくば市)のグループが開発した。切り花を少量の薬剤を入れた水に生けるだけですみ、ユリの販路拡大につながると期待している。
 同研究所の大久保直美主任研究員はユリの中でも大輪の花弁で知られる「カサブランカ」のにおい成分を分析。判明した18種類の化合物のうち薬くさいパラクレゾール、薬草の香りのイソオイゲノールなど、特ににおいの強い「芳香族化合物」が合成される過程で働く酵素を特定した。
 この酵素の働きを妨げる薬剤を水に溶かし、つぼみ段階のユリを生けた。開花後は、薬剤処理をしないユリに比べて、におい成分の量は8分の1に減り、人はにおいをほとんど感じなくなったという。
 薬剤代は生け花1本あたり1円以下と安価。出荷量の多い高知県や埼玉県の関係者から問い合わせがあるという。
 農林水産省によると、ユリはキク、バラに次ぐ年間269億円の売り上げがある。カサブランカなど、日本の野生種を掛け合わせたオリエンタル系のユリが売れ筋だが、においが強く、販路拡大の障害になっていた。

クレゾールとかオイゲノールの構造式を書いてもいいのですがそれはやめにして、ここでワンポイントだけ、化学。
「芳香族化合物」って、いかにも「芳香」を放ちそうな気がしますでしょ。でも、これは「aromatic compound」の邦訳でして、発見の初期には香りを有するものが多いということでついた名前ですが、一般的には香りとは無関係です。
高校化学で六角形の分子C66というベンゼンについて勉強したかもしれませんが、あの、ベンゼンを中心とした化合物群と理解してください。

私自身、高校時代に「安息香酸」という芳香族化合物がでてきて、きっと、穏やかでよい香りの物質なんだろうな、と化学の先生のところへ聞きにいったら、かがせてやるよ、と小瓶を渡されました。蓋を取ると白い粉末状の化合物。かいでも香りは全然ありませんでした。

安息香という香の成分として得られたという命名です。これ自体には香りがありません。

記事中でわざわざ「芳香族化合物」と強調して書かれると、芳香族ってみんな香りがするんだと思われてもいけませんので、蛇足を付けたしました。

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