あぢさゐ
2009.7.20付 朝日歌壇より
浄智寺の山門に見るあぢさゐの近勝りとも遠勝りとも:(横浜市)田口二千陸
初めての言葉に出会いました。「近勝り」「遠勝り」。
辞書を引かなくても、意味はわかりました。近くに寄って見るもよし、遠く離れて見るもよし。
(写真的にいえば、ズームレンズを使って、ズームアップしてもいい絵になるし、広角を使って広く収めても美しい風景になる、というところでしょうか。)
辞書も引いてみました。
ちか‐まさり【近優り・近勝り】遠くで見るよりも近くで見る方がまさっていること。源氏物語明石「御志の―するなるべし」 近劣り[広辞苑第五版]
「遠勝り」はありませんでしたが、意味を置き換えればすぐわかります。
そういう言葉があったとは。奥行きが深いものですねぇ。私は浅瀬でじゃぶじゃぶしているだけなんだなぁ。
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