水を打つ
2009.7.27付 朝日俳壇より
お向かひと地球の話水を打つ:(沼津市)羽田甲子雄
昔、夏の暑かった日の夕方、門前の道に打ち水をする、というようなことは日常生活の常識でした。熱い昼間にはしません。湿気が上がって蒸し暑さが増すだけだからです。また、道が舗装道路ではなくて、土の道でしたから、撒いた水が吸い込まれて溜まるというようなこともなかったのです。
ヒシャクでバケツの水を打つ。きれいにパッと開くようにまくもは、手や手首のちょっとしたコツがあるんですね。
今、ある程度以上の年齢の人が打ち水なんかしていると、そんな話も出るでしょう。今や、地球温暖化だ、省エネ冷却だ、なんだかんだと、打ち水が「地球の話」になっちゃった。そんな風な気分を読み取りました。
たいそうな話になりましたな。
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