大人声
2009.6.22付 朝日俳壇より
大人声残し少年植田去る:(山形県)柏倉ただを
金子兜太 評:水光る植田のひろがりを諸に。
また困惑。金子先生の評がわからない。
もろ‐に【諸に】[副]
①もろともに。一様に。平らに。和英語林集成2版「モロニアゲル」「モロニモツ」「モロニオク」
②一挙に。まともに。すっかり。「―ぶつかる」「―浴びる」
[広辞苑第五版]
「水光る植田のひろがりを」一挙につかみ取った快い句。
とこんな感じの評、なのですか?どうもしっくりこなくって。コマッタ。
私の印象は、田植えに駆り出された男の子。ぶつくさ言いながらも、パワーにまかせてどんどん田植を進めていった。植え終えて、「じいちゃん(とうちゃん)、終わったぞぉ」と吠えて上がっていった。子どもと思っていたのに、あのパワー、あの太くなった声
あいつ、もう、男なんだ
という感慨を読みとったのですが・・・
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