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2009年6月10日 (水)

キリカブ

2009.6.8付 朝日歌壇より
山里の伐採されし桃畑のキリカブ、キリカブ、キリカブに雨:(福島市)美原凍子

 馬場あき子 評:伐採された桃畑の痛ましい情景を目にしての歌。キリカブというカナがきを三度繰り返した中に、悼む心やかすかな憤りのこもるものがある。
 高野公彦 評:後継者のいない桃畑の寂しさ。

「かすかな憤り」かな?「強い憤り」のように感じますが。場合によっては「切株、キリカブ、kirikabu」というように、重ねながら、文字を変えていくというような手法もありうるかも知れませんね。強く表現するために。

美原さんは夕張市から去年移ってこられた。人が消えた街をよくご存知です。
情報でしかない「かね」を追いかけて、「幻想」の「もうけ」に狂奔して、今の危機的状態になりました。
「農」という営みは、「いのち」という最も根本的な事実に足を踏まえた生き方でしょう。
もう「農」は成立しませんか?ということは、ヒトという生き物の存在基盤が崩壊しつつあるということですね。

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コメント

私の町でもキリカブ畑が増えました。梨が名産なのですが、生産者の高齢化が進み、又後継者を育てなかったため仕方ないことなのでしょうが・・。田んぼも同じくです。去年までは青ゝとした田んぼだったのに今年は草ぼうゝ・・。見るたびに悲しくなります。私が子供の頃は一生懸命家(農家)の手伝いをしましたが、今はそういうことも少なくなっているようですね。日本では農業は成り立たないのでしょうか。先日TVで見たのですが、フランスでは国土の半分が農地だそうです。

 フランスも実は農業大国。アメリカも農業大国。華やかなところにばかり目を奪われて、足もとの「生きる糧」をおろそかにしたら、いずれ、国は衰えるのでしょう。日本という国の面積などを考えると、おそらく現在の人口の半分くらいがいいところ、かなぁ。
 その人口で、エネルギーを無駄に使わないで、質の高い生活をつくっていくにはどうしたらいいのか?そういう視線の政治が必要なのですが・・・。

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