気配
2009.6.22付 朝日歌壇より
一日中家に夫の気配する時めぐりきて南天咲きぬ:(ふじみ野市)足立由子
高野公彦 評:微妙な心理が歌ににじみ出している。
御主人が定年を迎えられたのでしょうか。別に何かをしてくれという方でなくても、今まで出勤後の一人の単純な時間が、今は、存在感が漂ってくる複雑化した時空間になってしまった。
「重み」を感じていらっしゃるのですね。
私の場合、逆なんですよ。56歳で完全リタイアしました。以来、私は「家の中の人=家内」であり、「家の奥の人=奥様」であり、「深窓の麗人」になっちゃったんです。
家内とは俺のことかと退職亭主(おっと)言い:かかし
妻はフルタイムではありませんが仕事のある人ですから、上掲歌と逆の立場ですね。
「微妙な心理」がよく分かります。(ホント?かなぁ)
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