きれいな字
2009.6.14付 朝日歌壇より
もうすこしきれいな字でと答案にわれより汚き字で書かれたり:(東京都)岩崎佑太
最初、シチュエーションが見えなくて、しばらく繰り返して口に出して読んでいました。
しばらくして
なんだ、私のことか、と思い当たったのでした。
私は字が下手なんです。下手なんですけれど、平気で書く人なんです。
黒板に板書する文字が汚くて、生徒にはいつも、ごめんなこんな字読ませて、と謝りつつ、でも、すごい板書をしていましたっけねぇ。
テストのとき、よく、授業の感想を書け、とか、次の学期にはこんな範囲をやるが知りたい疑問とかあったら書け、書き賃としてわずかだけど点数あげるよ、なんてこともよくやりました。
なれてくると、点数にならなくてもいろいろ面白いことを書いてくれるようになるんです、生徒は。
そういうシーンで、生徒が、「もうすこしきれいな字で」と、汚い字で書いてきたんですね。
結構、答案を介したやりとりって面白いものでした。楽しかったな。
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