美女の名
2009.6.8付 朝日俳壇より
美女の名にやや飽きもして薔薇巡る:(吹田市)小井川和子
稲畑汀子 評:薔薇につけられた名前は有名な美女ばかり。その名に飽きはじめてもまだ続くのであろう。
名によって鑑賞することはありません。バラの美を鑑賞すれば良いのです。
絵画展などにいっても、作品名とか、作品の前に書き出してある解説なんか全部捨てて鑑賞なさいませ。
もし、おっ、という作品に出あったら、題名を読み、解説もご覧ください。まずは、作品と正面衝突する、それが鑑賞の本質。
バラ展とて同じこと。花を見て、植物全体の姿を見て、気に入ったら、付けられた名前など見るのもいいでしょう。もともと、植物に「名」などありはしないのです。必要なことは、花との出会い。それのみをお楽しみください。
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