五月の尾
2009.6.22付 朝日俳壇より
追ひかけて我とどかざる五月の尾:(柏市)平沢治南
金子兜太 評:季節は容赦なく移ってゆく。ことに魅力的な五月は、その尾もつかめないくらいだ。
大胆にも、金子大先生の「評」を添削しちゃおう、っと。
季節は容赦なく移ってゆく。時の尾はつかめない。
いかがでしょう。五月が魅力的かどうかは人によります。
2月は「に」げる、ともいいます。
師走は猛スピードで過ぎていく。
ファウストの「時よ止まれ、汝は美しい」(記憶です、正確ではないかもしれません)という言葉は「いのち」と引き換えの重みで発されます。
五月。個人的には自分の生まれ月ですし、大好きです。
でも、人はついに時の尾はつかみえない。
そして老いるのです。
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