« 指つかむ | トップページ | 頭突き »

2009年6月 3日 (水)

じゃあまたね

2009.6.1付 朝日歌壇より
じゃあまたねの後でだんだん濃くなって言葉の影の吾に寄り添う:(名古屋市)田辺美佐江

 言葉というものは不思議なもので、発した、聞いた、その瞬間になんでもなかったものが、時間とともに、存在感を増していくということがあるものです。
 さらっと互いに発した「じゃあまたね」が、自立的に存在しはじめ、重くなっていく。気になって仕方がない。

 どうなんでしょう、推測しすぎかな、ひょっとして「またね」のない後の時間なのかな。

 

軽く言っただけに、後から重くなってしまって、もっと他に言い様はなかったのか、もっと言葉を尽くすことはできなかったのか、引きずってしまいました。

言霊って、意外とそういうところから実感するものなのかもしれません。

« 指つかむ | トップページ | 頭突き »

崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ