天使突抜
2009.6.1付 朝日歌壇より
あてどなく天使突抜(てんしつきぬけ)ゆふまぐれ口遊(すさ)みゆくとほりやんせのうた:(生駒市)内藤幸雄
永田和宏 評:天使突抜は実際にある京都の地名。
永田さんの評がなければ、なんのことやらまったく分からずに終わったことでしょう。
「京都通(京都観光・京都検定)百科事典 Encyclopedia of KYOTO」というサイトを調べてみました。
天使突抜通(てんしつきぬけどおり) TenshiTsukinuke Doori
所在地:京都市下京区天使突抜1丁目~天使突抜4丁目あたり
・・・
【名前の由来】西洞院通松原を下ったところに五条天神宮(ごじょうてんしんぐう)がある。
五条天神宮の祭神の少彦名命(すくなひこなのみこと)は、別名「手間天神」「天使様」と称され、創建当初は、「天使の宮(天使社)」と称されていた。
五条天神宮の境内は、東西4町、南北5町という広い境内を持っていたといわれる。
豊臣秀吉の都市改造政策により、天使社(五条天神宮)の鎮守の森を貫通して南北に道が作られたため、「天使突抜通」と名付けられた。
ここまで読むと、上に揚げた歌の「とほりゃんせのうた」が、生き生きとしてくるんですね。知らなかった。
京都は「深い」町だなぁ。
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