雷ひびく
2009.6.22付 朝日俳壇より
山は山草は草なり雷ひびく:(長野県)縣展子
金子兜太 評:すべてが自然(じねん)自立の生きもの。人は人、と言いかけて躊躇う気持ち。
的を射た評。
虫好き人間の多くが、厭人的になる、ニヒリスティックになる、無権力的になるのはどうしてかなぁ。
無人島を買って、昆虫たちの食草になる植物を植えて、人との交際を絶って、虫に刺されながらかゆいかゆいと余生を送りたくなります。
ふと。
クラシックの音楽を聞きながら、カラスの声が重なったりするとうるさく感じません?
尺八や琴の音、太鼓の音などに浸っているときに、カラスが鳴けば、その声は演奏の一部になり、雷が鳴れば、演奏のベースになる。
楽音だけではない、雑音を含んだ音の空間って、好きだなぁ。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
コメント