カブトムシ
2009.6.8付 朝日俳壇より
兜蟲とぶ空あるやニューヨーク:(広島市)安永達生
長谷川櫂 評:こんな句がニューヨークの友人への手紙に添えてあったらおもしろい。さて、どんな返句が返ってくるか。
へそ曲がりでスミマセン。英語でカブトムシのことを何というのかな?と調べてみたら
Japanese rhinoceros beetle
というらしいです。
直訳すれば「日本犀甲虫」のようです。犀のような角を持った甲虫なんですね。
ということは・・・ニューヨークにカブトムシはきっといないんだあ!
空はあるけど。
返句は「広島に17年ゼミはいないだろ」でしょうかね。
◆脈絡もなく
「犀の角」で突如思い出してしまった。仏典に「犀の角の如く独り歩め」という言葉がありますね。初めて読んだ時は(たしか高校時代)、面白い比喩だなぁ、と思いました。釈迦の時代のインドで、犀は日常的に見ることのできる動物だったのでしょうか。
その顔の先端に、独り立つ角、心に残る比喩です。
私は、けっこう、それを守ってきたみたい。
少数にて常に少数にてありしかばひとつ心を保ち来にけり 土屋文明
私の座右銘です。
Avec solitude
私の孤独と一緒
ですからね。寂しくなんかないんですよ。乾燥していて気楽で開放的で、よい。
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