えにし
2009.6.8付 朝日俳壇より
数々の縁に生きて明易し:(茅ヶ崎市)川村敏夫
大串章 評:数々の縁に支えられて生きてきた。その感慨は深い。
そのこと自体は厳然たる事実です。私がいくら粋がって、「少数」にて生きてきたからって、「数々の縁」に支えられてきたということは曲げられない事実です。
でもね、だからといって何も、社会の役に立ちたいとか、その縁に恩返ししたいとか、そういうのは、「うっとうしい」。
「縁」というのは、人の縁だけじゃありません。動物植物地球宇宙・・・全部「縁」。
ひたすらに、きちんと生きればよいのですよ。それが「縁」への恩返し。お役立ち。
自分をも含めた「縁」の中にすべてがあるのですから、自分を大切にすること、すなわち、縁を大事にすること。
生きるということは、たぶん、そういうことでしょう。
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