膝をかかえる
2009.6.22付 朝日歌壇より
スカートで涙をぬぐう「不採用」心と膝をぎゅっとかかえる:(名古屋市)杉野麻子
悔しいんですね。大人の既成社会の理・不尽さが。
その悔しさを、ぜひ、老いるまで保ち続けてほしいんです。
みんなが「変だ!おかしい!」というようになれば、世の中少しは変わるでしょう。
清濁併せ呑む、なんて「大きな器量」にならないでください。
角が取れるなんて、やめましょ。角ばっていましょうよ。
世の中少しはよくしたいから。
日本に大人の「ロック」ってないでしょ。忌野さんは、貴重な人でした。
ねぇ「まつろわぬもの」って、かっこよくありませんか?
権威にも権力にもまつろわぬ者でありたいと、私は生きてきたんですけれど。
上の歌を読んで、私の世代では、南沙織さんの歌が思い出されます。
「傷つく世代」でしたか
・・・
だめね だめね
私だめね かわいそうに
ひざをかかえたままで 今日も待つのよ
・・・
シンシア。満たされぬ若者の不機嫌、遠いまなざしを歌える人でした。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント