« 殺気 | トップページ | をとこ言葉 »

2009年6月17日 (水)

あめんぼう

2009.6.14付 朝日俳壇より
あめんぼう飛行機雲を跳び越しぬ:(高萩市)小林紀彦
 大串章 評:水に映っている飛行機雲を、あめんぼうが軽々と飛びこえる。遠近法による大小の取り合わせが心にくい。

実はですね、6月1日付の俳壇の句を取りあげて、わたくし、こんな記事を書いています。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-4258.html

アメンボウ
2009.6.1付 朝日俳壇より
浮雲でなければならぬアメンボウ:(東京都)保坂満
 金子兜太 評:水の浮雲だよ、君は。

う~む、とうなったままです。実は分かっておりません、わたくし。句の情景が。そして句に反応した金子氏の評が。
困ったな。空には空を漂う白い浮雲、水面には水面を漂うアメンボウ、という取り合わせの面白さなのでしょうか。
水面に映る空、浮雲。その浮雲をすいすいと渡り歩くアメンボウ、でもいいですか?
何もない真青な空では、水面に何の味わいもない。浮雲がないとね、水面は寂しいし、アメンボも映えない。のかなぁ。

あの時の私の中のイメージは、今回取り上げた句のイメージなんです。水面の雲とアメンボウの対比、と。

今、再度、前の句を読みなおして、金子氏の評を読むと、アメンボウそのものが浮雲なのだ、と言っておられるのですね。

さてさて、難しいことになった。
奥の深いことよ。
よく凡俗のはかるすべなし、ですかな。

« 殺気 | トップページ | をとこ言葉 »

崩彦俳歌倉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 殺気 | トップページ | をとこ言葉 »

2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ