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2009年4月 2日 (木)

タナゴ

2009.3.30付 朝日歌壇より
ほあほあと春の水吐く沼貝を囲むタナゴの婚姻の色:(蓮田市)斎藤哲哉

貝の出水口からでる水で水中の浮遊物が動き流れるのでしょうか?それを「ほあほあ」と表現していらっしゃるのだと思います。「春」という雰囲気とマッチしてのどかでよいですね。
沼貝(ヌマガイ)はバラタナゴの産卵母貝として知られています。タナゴはこの貝の出水口に産卵するのではなかったかな。

婚姻色というのはご存知でしょうか。

こんいん‐しょく【婚姻色】動物における認識色の一種で、繁殖期に出現する目立つ体色。魚類・両生類・爬虫類・鳥類などに見られる。ホルモンの作用で発現し、トゲウオの雄が腹面に赤みをおびるなど、性行動のリリーサーにもなる。[広辞苑第五版]
リリーサー【releaser】動物に種固有の行動をひき起させる要因。同種動物の形・色・音声・匂い・身振り、またはそれらの複合したもの。解発因。[広辞苑第五版]

こういうことです。

ニホンバラタナゴは絶滅が危惧されています。タイリクバラタナゴと遺伝的に近くて、交配可能なんですね。で、混じってしまって純系がいなくなりそうなのです。

小学生のころ「タナゴ」を飼育したことがあります。たぶんタイリクバラタナゴでしょう。上から見ると、メダカみたいに細いんですよ。で、水槽に入れて横から見ると、すごく面積の広い体で、そのギャップが面白かったです。また、ものすごくすばしこい魚で。水替えの時、金魚なんかは柄杓で簡単にすくいあげて別の水槽で待機させられるのですが、タナゴは柄杓では無理でしたね。水を抜いていって、水深を浅くし、傾けて一方に追い詰め、やっと柄杓の中に追い込めるのでした。
ランチュウ、オランダシシガシラ、デメキン、ワキン、フナ、メダカ、ドジョウ、グッピー、ネオンテトラ、エンゼルフィッシュ・・・いろいろ飼いましたよ~。

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