亀鳴く
2009.4.20付 朝日俳壇より
亀鳴くや言ひ張ることも今は無く:(茅ヶ崎市)川村敏夫
稲畑汀子 評:亀が鳴くという季題は是か非かを論じた若い日がなつかしい。今は言い張ることも無くなった作者の感慨の句。
全く別の解釈を試みたいのですが。無理があるかなぁ。
4月6日付の朝日俳壇に「亀鳴くや無口でとおす変声期」という句がありました。この句は、崩彦俳歌倉でも取り上げました。
この句と重ねられるのではないか、ということなのです。
作者自身が若い頃に「亀が鳴くか」と論じたのではなく、亀を飼っていた子が思春期にさしかかって、しゃべらなくなってしまった。以前は、何かと言い合い、言い張っていたのに、今は、頑として口を開こうとしなくなってしまった。あれはあれで、にぎやかでよかったのになぁ。
というように、解釈するのは無理ですか?
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