生きよ
2009.4.6付 朝日歌壇より
獄中から青テントから歌々は生きよと迫る癌持つわれに:(東京都)北條忠政
馬場あき子 評:近年の投稿歌にある窮極からの歌に励まされて頑張る勇気をもらっている癌をもつ人。場面はちがうがさまざまな人生の見つめ方がある。
作者の歌は一回ご紹介しています。
2009/03/16付
これからの「寿」をいくつ越え得るや癌を秘めつつ今日喜寿祝う:(東京都)北條忠政
正面からご自分の「癌」や「年齢」と向かい合っておられる方です。
こんな歌もありました。↓
2008/06/30付
後はただ「卒業」だけがお待ちです。そう聞こえます「後期」高齢者:(東京都)北條忠政
ところで、獄中からというのはアメリカの郷隼人氏、青テントからというのは公田耕一氏でしょう。郷氏はずいぶん以前からの投稿者ですが、公田氏はつい最近投稿を始めた方。
前回の朝日歌壇でお二人の歌が並んだのでした。
となると、評者が「近年」といっておられるのはちょっと時制が変。「最近」と言うべきでしょうね。
私は60を過ぎました。さて、あと何年生きるやら。へそ曲がりなものですから、できることなら、死の直前まで意識を明晰に保ち続けられる死に方がいいな、とそんな死に方にあこがれております。
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