亀
2009.4.6付 朝日歌壇より
冬眠より醒めたる亀に梅花散れば首をもたげてやがて餌とせり:(鶴ヶ島市)今福郁子
馬場あき子 評:亀は冬眠から醒めて梅の花片を食べたらしい。何だか風流な亀。
風流な亀、というわけでもありますまい。亀は一応雑食。肉食もするし、植物食もします。
冬眠から覚めてのんびりしているところへ、梅の花びらが舞い落ちてきた、何だ?と首を伸ばしましたかね、これは食えるは、と食べちゃった、ということです。
亀の風流より、梅の花の散る頃に冬眠から覚めたんだなぁ、という、その取り合わせに面白みを感じました。
自然の冬眠よりはずっと早い目覚めではないでしょうか。
「崩彦俳歌倉」カテゴリの記事
- 榠樝(2021.02.01)
- オオスカシバ(2020.10.06)
- 猫毛雨(2020.04.20)
- 諏訪兼位先生を悼む(2020.03.25)
- ルビーロウカイガラムシ(2020.01.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント