探梅
2009.3.30付 朝日俳壇より
あつけなく梅のたくさん咲いてをり:(渋川市)山本素竹
稲畑汀子 評:探梅という季題がある。早々と咲きはじめる梅を探すのであるが、気がつくと梅は一斉にほころんでいた。あっけなくとは気負った作者の心情の推移が想像される。
探梅というのは季語としては冬ですね。
あらまぁ、もうこんなに咲いちゃって。ということでしょう。
サクラはずいぶん前から大騒ぎしながら、まだか、咲いた、散った、と。
でも、梅は、いつのまにか、あっさりと、「満開ですよ」と笑っているようですね。
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