子午線の町
2009.4.20付 朝日歌壇より
子午線の町の時報を聞きながら吾子の帰りを計りて炊ぐ:(明石市)高寺美穂子
「子午線」だけなら北極と南極を結ぶ大円はすべて子午線ですから一般名詞なんですが、「子午線の町」となると明石になるのですね。
日本標準時はこの明石を通る東経135度での平均太陽時ということです。
なんとなく、日本全国が明石に従っている、そういう気分になるでしょうね。
電波時計が利用している日本標準時の電波は実際には下の、明石ではない場所から出ているんですけどね。
福島県のおおたかどや山標準電波送信所(40 KHz)
佐賀県のはがね山標準電波送信所(60 KHz)
子午線の町で、標準時の時報を聞きながら、子の帰りを待つ。なんだか「正確」そうだなぁ。
◆おまけ:方角に十二支を当てると、北が「子」で、南が「午」になりますから、北極・南極を通る線は「子午線」です。
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40年以上前に子午線の町へ修学旅行で寄りました。四国へ行く途中だったのですが、懐かしいです。でも日本標準時の電波は違う所から発信されていたのですね。ちょっとガッカリ・・・。
子午線の町、というネーミングがいいですね、ロマンティックだわ~(笑)
投稿: 桔梗 | 2009年4月30日 (木) 06時36分
神戸のあたりはうろうろしたことがありますが、明石は行ったことがありません。
ところで、時刻というのはややこしくて。
天文的な「世界時」と、物理的な「原子時」をすりあわせて、「協定世界時」が現在は使われています。この協定世界時に従った、日本の標準時が電波で送られています。
今年2009年の1月1日には「うるう秒」が挟まって、1秒長かったんですよ。
地球の自転がふらつくためです。
投稿: かかし | 2009年4月30日 (木) 10時05分