凍蝶
2009.4.6付 朝日俳壇より
凍蝶のごときまぶたよ死よ来るな:(東京都)無京水彦
金子兜太 評:死に近き「母のまぶた」を見つめて。絶唱と言える。
私って「情の強(こわ)い人」なものですから、言い方がきつい、冷たい。
死は来ます。子が看取ることができるのは「順」であり、順なる「仕(つかまつり)」「合わせ」です。
凍蝶の翅の震えは、やがて止まります。
目を瞑すときはきます。
失礼いたしました。掌を合わせさせてください。
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